小児矯正について

子供の不正咬合と治療開始時期・治療方法

2.上顎前突(出っ歯)

 日本人に叢生についで多いのが上顎前突出です。実際には上顎(上アゴ)が前に突出しているケースより、下のアゴの成長が十分でなかったり、上の歯が前に傾斜しているケースが多いとされています。上顎前突は、3歳以上の指しゃぶりや口呼吸などが原因のこともあります。この場合は、歯や咬み合わせの治療と平行して、原因となっている「癖」の除去訓練も必要です。また、上の歯が前に出ているため、唇が閉じにくく、口呼吸になりやすかったり、安静時の舌の位置が悪いため、頭位がずれて「猫背」なりやすいといわれています。

上顎前突上顎前突

上顎前突

上顎前突

治療開始時期

3歳から:指しゃぶりなどの「癖」が原因の場合は3歳以降から、「癖」の除去を始めます。具体的な原因がない場合は、前歯の萌えそろう8歳くらいから治療を開始します。

矯正装置

矯正装置

舌フェンス(タング&フィンガーフェンス)、ブロック型装置(バイオネーター)など:「癖」のある場合は、まずご家庭で言い聞かせるなどして自然にやめることを促します。半年程度試みて難しい場合は、「癖」の除去のための装置をお口に入れます。装置を入れると半年程度で「癖」を卒業でします。骨格的に上アゴと下アゴの前後バランスに問題がある場合は、夜寝ている間にブロック型装置を使用します。また、上の歯が前に倒れているケースでは前歯にワイヤーのついたプレート型装置を使用します。

治療期間

0.5~2年間

術前 術後

術前

術後

以上は、あくまで目安です。治療開始のタイミングは、歯並びの問題の重傷度や子供の成長発育状態やその他の要因によって変わります。また、専門医に相談する場合、「遅すぎる」ことはあっても「早すぎる」ことはありません。ご心配なことがある場合は、早めに相談しましょう。また、お子さまの年齢がすでに治療開始時期を過ぎている場合でも治療効果が期待できることが多くあります。お気軽にご相談下さい。

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